INTERVIEW

50人に聞く「ゲーム=人生そのものを楽しむ心」とは

森泉岳土

森泉岳土

絵の作家

Q これまでの人生で最も粘り強く頑張った(もしくは現在進行形で頑張っている)ことは?

書店に足をはこび定期的に書籍を「まとめ買い」することをずっとつづけている。偶然出あうものをメインに購入する。これだけ情報があふれている時代に、書物そのものから発せられる魅力だけで本をえらぶというのは最高の贅沢だし、たまたま手に取ったロンドンの「火を熾す」を読みインスパイアされて描いた短篇が僕のデビュー作になったりと、奇跡のような偶然をも生む。最寄りの駅から書店が消えてしまったが、それでも町へ出ては書店にかよい、そこで深呼吸をする。書物もまた生きているのだ。

Q日々の暮らしや仕事など、人生を楽しむ秘訣

むかしから「だいたい10年だろう」というスパンで生きている。あたらしいことをはじめたら10年やってみる。「10年後が楽しみだな」と。するとだいたいなんとかかたちになっているものだ。たいへんなことも10年後には笑い話になっている。振りかえると10年なんてあっという間だ。年を重ねれば重ねるほどそう思う。2000年代に入ってから毎日デジカメで写真を撮りまくっていた。これも「10年後に見たらおもしろいだろうな」と思ってつづけてきて、案の定おもしろいし、当時の友人たちからも喜ばれているし、マンガの資料にもなっているし、良いことづくめだ。 

プロフィール

水で描き、そこに墨を落とし、細かいところは爪楊枝や割り箸を使ってマンガを描く。著作に「ハルはめぐりて」「耳は忘れない」「夜よる傍に」「祈りと署名」(KADOKAWA)、「カフカの『城』他三篇」(河出書房新社)、「夜のほどろ」(BCCKS)があり、最新刊「うとそうそう」(光文社)ははじめての鉛筆での作品集。いとうせいこうフェスのメインビジュアルなどイラストや装画も多数。

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